(目次)
ベストレート保証って何??
主にホテル予約に関して、言い方は色々あるにせよ「ベストレート保証」という制度が多くの予約サイトに存在します。
ベストレート保証とは、実際の予約よりも安い料金が他社サイト(比較対象サイト)でみつかった場合には、予約から24時間以内に実際の予約先に知らせれば、その安い料金よりももっと安くするよ、といった類の制度です。
運営主体としては、例えば、マリオットグループ(MRT)やスターウッドグループ(SPG)といった、ホテル運営母体がやっているものもありますし、また、EXPEDIAなどのインターネット上の旅行代理店においても制度化されたベストレート保証があります。
ベストレート保証が成功すると??
ベストレート保証と言っても、その内容は様々です。
ベストレート保証が成功すると、
MRTの場合は、比較対象サイトの料金からさらに25%の値引きをしてくれます。
SPGの場合は、比較対象サイトの料金からさらに20%の値引きか、2000スターポイントかいずれかを選ぶことができます。
エクスペディアの場合は、20、000円を上限に差額の2倍の返金をしてくれます。
どの会社を使うにせよ、ベストレート保証が成功すれば、格安でホテルに泊まることができます。
マイルで飛行機に乗って、ベストレート保証で格安でホテルに泊まることができれば、かなり旅費が浮きますね☆
陸マイラーと相性バッチリの制度なのです。
ベストレート保証が通りやすいのは??
とはいえ、このベストレート保証は、運営主体により、かなり成功率が異なります。
言い換えれば、ベストレート保証を制度化しているものの、実際にベストレート保証が通ることはほとんどない、といえる運営主体が存在するのも事実のようです。
例えば、ベストレート保証において、要注意の「キャンセル規定」ですが、単に「キャンセル可」「キャンセル不可」という違いだけに着目してくれるだけならまだいいのですが、中には「宿泊2日前までキャンセル可」と「宿泊3日前までキャンセル可」を同じ「キャンセル規定」と考えてくれない運営主体もあります。
皆さんのなかには、特に旅行代理店のサイトにおいては、この「キャンセル規定」が微妙に異なっていることに気付いている方もいらっしゃると思います。
実際のところ、ベストレート保証が通りやすい運営主体は、ホテルを実際に運営しているホテル運営母体です。
その理由は色々あると思いますが、旅行代理店と異なり、基本的に全てのお金がホテル運営母体の懐に入るからだと思います。
旅行代理店の場合には、お客さんから予約をしてもらったら、ホテル運営母体にお金を払わなくてはいけない立場なので、お客さんからもらったお金が全て旅行代理店の懐に入る訳ではないですからね。
では、ホテル運営母体が比較的ベストレート保証を通しやすい理由というのは具体的にはどのように考えれば良いでしょうか。
おそらくですが、旅行代理店の仲介手数料が結構な金額になるからだと思います。
ここからは想像ですが、旅行代理店での予約代金の30%以上が仲介手数料となっているのではないでしょうか。
なので、仲介手数料が30%という前提で計算をしてみます。
(まぁ、計算しなくても結論は明らかなのですけど)
旅行代理店で10,000円の予約
⇒旅行代理店はホテル運営母体へ7,000円の支払い
ホテル運営母体(MRT)で11,000円の予約
⇒ベストレート申請をし、成功(比較対象サイトは10,000円)
⇒お客さんはホテル運営母体へ7,500円を支払う。
ですので、ホテル運営母体としても、ベストレート保証を通してでも、自社サイトで予約してもらったほうが儲けが多い、と考えているのでしょう。
これを裏から読み解けば、WEB上に出ている料金の3割引きでもホテル運営母体は利益を出せるということになりますし、ホテル運営母体の自社サイトでの予約料金で予約してもらえれば、(ベストレート保証を通さない限り)ホテル運営母体としては、かなりの利益を確保できるということになります。
ベストレートハンターは、ホテルにどう見えるのか??
では、私のように、「ベストレート保証が通ればホテルに泊まる。だけど、通らなければ泊まらない。」というベストレートハンターはホテル運営母体からすれば、どのように見えるのでしょうか。
これについては、ただいま実験中なので、結果が出次第、記事にしたいと思いますが、現時点では以下のように考えています。
まず、ベストレート保証が通らなければ、私は宿泊しません。
この場合、ホテルの利益はゼロですよね。
一方、ベストレート保証が通れば、25%引きとはいえ、MRT(ホテル運営母体)にお金が入り、収入となります。
この収入を上回る経費が発生しなければ、MRTに利益が残り、お互いwin-winということになります。
それでは、私が宿泊した場合に発生するMRT側の経費はなんでしょうか。
私が宿泊しようがしまいが、どのみちホテルが用意しているもの
- 朝食ビュッフェ
- ラウンジ(及びラウンジ内の飲食)
- 物理的施設としての部屋
- 人件費(清掃のおばちゃんはどのみち雇っているので、新たに人件費がかかるとは思えません。)
私が宿泊することによりホテル側に経費が発生するもの
- プラチナアメニティ
- シーツやタオルの清掃費用(これは外部業者に1枚いくら、という形で発注していると思うので、私が宿泊することにより経費が発生します。)
- 部屋のアメニティ
- 水道光熱費
- 私に付与するリワードポイント
この中で最も大きい支出はリワードポイントだと思います。(それ以外はたかが知れています。)
1リワードポイントは最大2円の価値、とMRTが考えていると私は分析しています。
なので、宿泊代金の半分のリワードポイントを私に付与さえしなければ、MRTには利益が残ることになります。
ということで、MRTとしても、ベストレート保証を通してでもベストレートハンターに泊まってもらったほうがいいはずです。
最後に
「なんで、「ベストレート保証が通ればホテルに泊まる」なんてことすんの?」と思いました??
もちろん、MRTのライフタイムプラチナ目当てです。
なにせ、私はプラチナハンターですから!
千里の道も一歩から。
750泊の道のりはシルクロードを歩くようなものですね。
できるだけ体力温存…、じゃなくて資力温存しなければならないのです(笑)