予測①は、ズバリ「廃止」です。
陸マイラーの皆様の期待を裏切る予測ですいません。
理由はいくつもありますので、順を追って書きたいと思います。
(前回の記事はこちらです。)
(1つ目の理由)
これは単純です。
Marriottが「SPGと統合する」と言っている以上、ホテルをくくっているSPGブランド自体が無くなると思われます。
「リッツ・カールトン(Ritz)はMarriottの中で独立しているよね?」
という反論が思いつきます。
しかし、これは、Ritzだからこその特別扱いです。
ですので、Marriottの中にSPGを残すようなことはしないでしょう。
なので、SPGアメックスにより付与される、無条件のSPGゴールド資格自体が意味をなしません。
やるとすれば、
「SPGアメックスで付与されるゴールド資格をMarriottのゴールド資格と読み替える」
という方法です。
しかし、SPGのゴールド資格とMarriottのゴールド資格では、スイートへのアップグレードの可否、無料朝食の有無という2点において、雲泥の差があります。
どなたかのブログに書いてありましたが、特典の観点からすれば、本来は、
SPGプラチナ = Marriottゴールド
SPGゴールド = Marriottシルバー
と考えるべきでしょう。
そこを、買収するMarriottがSPG会員を引き継ぎたいため、SPG会員を優遇しているにすぎません。
ある程度の期間でSPG会員にMarriottが認識されれば、Marriottは欧米の会社らしくバッサリとSPGアメックスを切り捨てるでしょう。
ですので、
「SPGアメックスで付与されるゴールド資格をMarriottのゴールド資格と読み替える」
という中途半端な処理はしないと思います。
(2つ目の理由)
また、日本のSPGアメックスは米国のSPGアメックス(SPGアメックスUSA)と比較して、上級会員の点で優遇されすぎています。
SPGアメックスUSAは、無条件でのゴールド資格を付与せず、エリート資格のための宿泊数として5泊分と2滞在を上乗せするだけです。
(その分、年会費が95USDと安いです。)
日本とアメリカで事情に違いはあるのでしょうけど、クレジットカードを持っているだけでMarriottゴールドを半永久的に保持できるというのは、やはりやりすぎです。
既存のMarriott上級会員からお叱りを受けるでしょう。
1つ目の理由に書いたとおり、本来は、SPGゴールド=Marriottシルバーなのですから。
(3つ目の理由)
Marriottはユナイテッド航空と蜜月関係を築いています。
RewardsPlusっていうやつです。
一方、SPGはエミレーツ航空と蜜月関係とまで言えないまでも、強固な関係を築いています。
YourWorldRewardsっていうやつです。
Emirates & SPG Your World Rewards | 提携会社 | エミレーツ・スカイワーズ | エミレーツ航空 日本
んで、ユナイテッド航空とエミレーツ航空は、とっても、とっても、仲が悪いみたいです。
そうすると、ユナイテッド航空としては、Marriottを通じて、エミレーツ航空と仲が良いブランドは消しにかかるでしょう。
また、そもそもSPGとユナイテッド航空は仲が悪かったのではないかと想像します。
その理由は、スターポイントからの交換率がユナイテッド航空だけ低くなっているからです。
(通常、等倍の交換比率が、ユナイテッド航空だけ0.5倍になっています。)
この観点からも、ユナイテッド航空はMarriottを通じて、SPGブランドを消しにかかっていると私は想像しています。
(4つ目の理由)
これは、かなりマニアックな話となりますが、SPGとアメックスがSPGアメックスを出す際の提携契約にブランド消滅時の解除条項を入れており、SPG側からの一方的な提携解消が可能となる契約条項が入っていると思われるからです。
(チェンジオブコントロール条項の場合には、SPGの買収にあたって解除権を与えられるのはアメックス側です。なので、Marriott(SPG)に解除権が与えられるという結論には違和感を覚えるかもしれません。しかし、M&Aが頻繁に行われるホテル業界では、買収される会社側に解除権が発生すると考えても不思議ではないでしょう。SPGアメックスみたいなクレジットカードを出していると、SPGが買収されて消滅する際の最大の障害になりかねませんからね。)
したがって、SPGブランドが消滅することにより、一方的にMarriott(とSPG)がアメックスとの契約を解消する権利が生まれると思われるのです。
この解除条項は、質問③に対する予測③とも関連します。
仮に、こういった解除条項が入っていなかったとしても、SPGとアメックスの提携契約の提携期間は短く区切られていると思われます。
(例えば、提携期間を2年間として、自動継続という扱いにしている、ということが考えられます。自動継続をどちらかが拒否すれば、提携契約が終了するという建付けですね。アパートの賃貸借契約みたいな感じです。)
なので自動継続を拒否すれば、解除と同じ結論になりますね。
(5つ目の理由)
先日のマイラーオフ会で、その話題となり、「SPGアメックスは消えるよね~」という意見が大半だったからです(笑)
ということで、SPGアメックスは消えます!
(たぶんね・・・)
まだ旅Mさんのブログが更新されないので、しばらく続きます。。。