今日の「羽鳥慎一モーニングショー」では、夏の旅行特集をやっていました。
私は車に乗りながらテレビの音声を聞いていたのですが、愛するJALさんが、臨時便として今年の6月に飛ばしていたバリ直行便を定期路線にするのか(できるのか)が気になったので、記事にしてみました。
(目次)
1.番組の内容
この記事を書く上で必要な範囲で番組の内容をまとめると、以下のとおりです。
(JALさんの話は一切出てきませんでした。)
- エアアジアXだと夏休み時期でも往復で5万円から6万円でバリ直行便の往復を利用することが可能
- また、キャンペーン時期や季節外れの時期だと、2万円から3万円でバリ直行便の往復を利用することが可能
- エアアジアXのビジネスクラスだと10万円でバリ直行便の往復を利用することが可能
- エアアジアXのビジネスクラスは170度のフルフラットシートを利用することが可能(1つの飛行機に12席用意されている。)
- エアアジアXの席はビジネスクラスから埋まっていく
- HISのツアーで行くと、エアアジアX利用で3泊5日(朝発朝着)49,800円のツアーがある。
- バリの場合、ハワイと比較してホテル代が安い(同じグレードのホテルが半分ぐらいの値段)ので、飛行機代を安くする代わりにホテル代にお金を使う人が結構多い。
他には、(バリとは関係なく)安い料金のツアーには気を付けてね、というお決まりの内容がありましたが、この記事とは関係がないので、割愛します。
(バリのライステラス(棚田))
2.JAL便で行く場合の時間帯、料金、獲得マイル、獲得FOP等
2-1.Qクラス
約65,000円(諸費用込み)
【獲得マイル】
3472(区間マイル)×2(往復)×0.3(Qクラス)=2083マイル
【獲得FOP】
3472(区間マイル)×2(往復)×0.3(Qクラス)×1.5(アジアの倍率)=3,124FOP
(なお、Qクラスにはツアープレミアムの適用はありません。)
2-2.Sクラス
約95,000円(諸費用込み)
(JALカードのゴールドカードを持っていて、ツアープレミアム加入時)
ベースマイル
3472(区間マイル)×2(往復)×0.5(Sクラス)=3472マイル
ツアープレミアム
3472(区間マイル)×2(往復)×(1-0.5)=3472マイル
JALカードボーナス
3472(区間マイル)×2(往復)×0.25(ボーナス割合)=1736マイル
【獲得マイルの合計】8680マイル
【獲得FOP】5,608FOP
(計算式)3472(区間マイル)×2(往復)×0.5(Sクラス)×1.5+400
(サファイアステータスを持っている場合)
ベースマイル
3472(区間マイル)×2(往復)×0.5(Sクラス)=3,472マイル
ツアープレミアム
3472(区間マイル)×2(往復)×(1-0.5)=3,472マイル
サファイアボーナス
3472(区間マイル)×2(往復)×0.5×1.05(ボーナス割合)=3,645マイル
【獲得マイルの合計】10,589マイル
【獲得FOP】5,608FOP
(計算式)3472(区間マイル)×2(往復)×0.5(Sクラス)×1.5+400
(バリの海で見たブラックマンタ)
2-3.ビジネスクラス
ビジネスクラスは値段が出てこなかったのですが、ジャカルタ路線と同程度と見れば240,000円ぐらいでしょうか。
【獲得マイル】8,680マイル
3472(区間マイル)×2(往復)×1.25(ビジネスクラス)
(サファイアボーナスがあれば、おおよそこの倍のマイルがもらえます。)
【獲得FOP】13,420FOP
(計算式)3472(区間マイル)×2(往復)×1.25(ビジネスクラス)×1.5(アジアの倍率)+400
修行僧的には、単価が低いため、定期路線化してもこの値段では修行には使えません。
でもこの記事はそこが狙いではありません。
あくまでJALさんがバリ直行便を定期路線化できるかどうかの話です。
(2010年にJALさんのバリ直行便は廃止となったので、定期路線化を再開できるかという話ですね。)
あるいは、エアアジアやガルーダインドネシアの直行便との比較でどうか、という話です。
悪い癖で、常に修行になるかどうかに頭がいってしまいます。。。
そこで、ガルーダインドネシアとエアアジアの料金も確認してみます。
3.ガルーダインドネシア
お決まりのSKYSCANNERで検索すると、約68,000円でエコノミークラスが出てきます。
ビジネスクラスは約230,000円で出てきます。
4.エアアジアX
私が調べた限り、往復で、エコノミークラスだと約35,000円、ビジネスクラスでも約44,000円で出てきました。
ビジネスとエコノミーの差が1万円以下というのは驚きですね。
5.比較
5-1.利用する空港
JALさん、ガルーダ、エアアジアともに発着空港は成田空港です。
なので、この点は現時点では条件は同じです。
ちなみに、ガルーダは3年くらい前まで羽田深夜発の便を飛ばしていました。
1回利用したことがあるのですが、仕事帰りに行けるのでとても便利だと思いました。
5-2.時間帯
JAL臨時便 往路13:00-19:35 復路21:45-6:30
ガルーダ 往路11:00-17:30 復路0:55-8:50
エアアジア 往路8:25-14:25 復路23:00-7:10
JALさんが、現地滞在できる時間が一番少ないです。
特に往路のバリ到着時刻が、エアアジアと比較して5時間も遅いというのは致命的ですね。。。
5-3.料金
ビジネスクラスの料金の差は大きすぎます。
JALさんとガルーダは20万円以上、エアアジアは4万円代・・・
エアアジアはビジネスクラスが12席しかないことを考えても、この差は大きすぎます。
この値段を見てしまうと、
「エアアジアのビジネスが埋まっているから、JALさんのビジネスに乗ろっ」
と考える気がおきません。
エコノミークラスは、JALさんが、約65,000円でエアアジアが約35,000円です。
ビジネスクラスほどではないですが、約2倍の差があります。
そして、Qクラスだと返ってくるJALマイルは、たった2038マイル。
また、臨時便の機材はどうだったかというと、JALさんの機材は古い機材を使っていたそうです。
なので、値段の差をフルキャリアとして、エアアジアとの差別化を図れているかというとそうではないですね。
定期路線化するとしてもこの値段なら新しい機材にすることは必須でしょう。
5-4.その他
インターネットで調べた限り、搭乗率は50%から60%程度だったそうです。
臨時便であり、かつ、6月という旅行業界の閑散期であったということを考えても、低い搭乗率だと思います。
6.結論
結論として、JALさんがバリ路線を定期路線化するのは難しいなぁ、と思っちゃいました。
仮に、羽田夜発にして、仕事帰りの人の需要を取り込み、(羽田を使うことにより)単価を上げることを考えるとしても、ジャカルタ路線やクアラルンプール路線と異なり、バリ路線にはビジネス需要がほとんどありません。
また、飛行機代を節約し、その分ホテル代に使う人がいるとのことなので、その流れがあるとすれば、単価が下がる要因となってしまいます。
なので、羽田を使うことにより、単価を上げることも難しそうです。
また、経由便でよければ、
マレーシア航空(成田発が35,000円で出る時がある)
キャセイパシフィック(羽田夜発が50,000円ぐらいである)
シンガポール航空(羽田夜発が60,000円ぐらいである)
など、様々な選択肢があります。
そうすると、仮にJALさんがバリ直行便を羽田夜発にするとしても、競合相手がいないわけではありません。
ということで、
JALさん、バリ路線に機材と人材をつぎ込むなら、別のところにつぎ込もうよ!
以上、JALさんをこよなく愛す修行僧の報告でした。