ブリティッシュエアウェイズは不定期にホテルポイントからの移行キャンペーンをやります。
そして、現在、9/22-10/31まで35%アップキャンペーン中です!
なお、今回は、SPGからの直接交換はキャンペーンの対象外なので、マリオットのリワードポイントに移行して交換することになります。
そこで、ブリティッシュエアウェイズのaviosに交換する場合、リワードポイントがどのぐらいの価値と算定されるのか、をSPGの場合と適宜比較しながら計算していきたいと思います。
(目次)
1.はじめに
この記事の中では、ポイント等の単位を以下のとおり表記します。
私の別の記事の中では、別の意味で使っていることがあるので、この記事限定と考えて下さい。
1MRTは1マリオットリワードポイントのこと
1BAはブリティッシュエアウェイズの1aviosのこと
1JPYは1円のこと
1USDは1米ドルのこと
1SPGは1スターポイントのこと
2.マリオットでの1USD支払い時に獲得できるMRTやマイルの観点
マリオット系列ホテルに宿泊した時のポイントをMRTでもらうと、1USDの支払毎に以下のポイントをもらえます。
1USDあたり、
10MRT(通常会員)
12.5MRT(ゴールド会員)
15MRT(プラチナ会員)
一方、MRTではなく、マイルでもらうと、1USDあたり、2BAとなります。
なので、1BA=3JPYだと、1USDあたり、6JPYのマイルをもらうことになります。
この6JPYを10MRTから15MRTと比較することになります。
そうすると、最大でも1MRT=0.6JPYの価値しかないと評価できます。
1BA=5JPYだとしても1MRT=1JPYです。
なので、宿泊でもらえるMRTをもらうのではなく、直接マイルでもらうのは損な方法ということになります。
3.MRTをBAに直接交換する観点
これは、2と異なり、宿泊によるポイントを、一旦、MRTでもらい、その後、BAに移行するという方法です。
上の表のとおり、140,000MRTを50,000BAに交換することができます。
1BA=3JPYと考えると、140,000MRT=50,000BA=150,000JPYですね。
1MRT=約1.1JPYとなります。
そうすると、1SPG=約3.3JPYです。
SPGから直接BAに交換すると、1SPG=1.25BA=3.75JPYですから、この交換方法だとMRTをSPGにしてBAへ交換したほうが良いですね。
今回のキャンペーンはSPGからの直接交換はキャンペーンの対象外ですが、
仮に、35%アップキャンペーンが両社に適用されるとすると、SPGからもMRTからも35%アップとなるので、やはり、SPG経由で移行した方が良いという結論は変わりません。
35%アップキャンペーンの時に、SPGから直接BAに移行する場合には、1MRT=1.68JPY(1SPG=5JPY)ですね。
一方、マリオット経由で移行すると、140,000MRT=50,000BA×1.35=67,500BA、となります。
1BA=3JPYと考えれば、1MRT=約1.45JPYとなります。
4.リッツ・カールトン京都への宿泊の観点
これは以前の記事と同じです。
結論だけ書くと、以下のとおりです。
通常会員は1MRT=1JPY
ゴールド会員は1MRT=1.5JPY
プラチナ会員は1MRT=3JPYから4JPY
5.トラベルパッケージ経由での移行の観点
一番お得なのは、270,000MRTを120,000BAと宿泊7日分(カテゴリー5以下のホテル)に替えるパッケージなので、これを元に計算してみます。
マリオットのカテゴリー5のホテルの場合、通常一泊15,000JPYぐらいなので、計算しやすいように、7日分で100,000JPYと仮定して計算します。
仮に、宿泊部分を使わなかった場合は、1年後に45,000MRTを返してくれるようです。
以上からすると、以下の2つの式が成り立ちます。
270,000MRT=120,000BA+100,000JPY(式①)
270,000MRT-45,000MRT=120,000BA(式②)
(式②を整理すると、75,000SPG=225,000MRT=120,000BAとなります。)
そして、式①-式②をすると、あら不思議
45,000MRT=100,000JPY
となり、綺麗にBAが消えるということはUA編やAS編と同じです。
ということで1MRT=2.22JPY(式③)となることもAS編と同じです。
式②に式③を代入すると、おおよそ500,000JPY=120,000BAとなります。
この場合、1BA=約4.17JPYです。
マリオットやブリティッシュエアウェイズは、1BAを4JPY以上と考えていることになります。
UAの場合は、500,000JPY=132,000UAだったので、1UA=3.79JPYです。
なので、1BAを4JPYを上回る使い方をすれば、1MRT=約2円です。
仮に、1BAを5JPYで使えれば、以下のとおりとなります。
75,000SPG=225,000MRT=120,000BA=600,000JPY
(1SPGで1.6BAもらった計算になります。)
1MRT=2.67JPY
1SPG=8JPY
(UAの場合は、1MRT=3JPY、1SPG=9JPYでした。)
1BAを5JPYで使えたとしても、SPGから直接BAに交換すると、1SPG=1.25BA=6.25JPYにしかなりませんでしたので、お得さが分かると思います。
そして、35%アップキャンペーンの時には、さらにお得になります。
270,000MRT-45,000MRT=120,000BA×1.35=162,000BA
225,000MRT=162,000BA
1BA=3JPYの場合、1MRT=2.16JPY
1BA=4JPYの場合、1MRT=2.88JPY
1BA=5JPYの場合、1MRT=3.60JPY
となり、MRTの価値が飛躍的に上昇します。
6.結論
MRTから直接BAに交換してする方法(上記2の方法)だと、140,000MRTが50,000BAにしかなりません。
これにキャンペーンが適用されても、140,000MRTが67,500BAとなるだけです。
これは、1MRTが0.48BAとなった計算です。
一方、トラベルパッケージ経由の場合(上記5の方法)だと、キャンペーン適用後は、225,000MRTが162,000BAとなるので、1MRTが0.72BAになる計算です。
トラベルパッケージ経由のほうが、50%もお得にBAに交換できるのです!
BAの場合も、SPGから直接交換するのではなく、また、MRTから直接BAに移行するのでもなく、マリオットのトラベルパッケージを使ってBAに移行したほうが良いのです。
(10/31追記)
以下は、コメントを頂いたしげ様の質問に対する回答です。
回答:特別な記述がない限り、トラベルパッケージについてもキャンペーンの適用があると考えて良いです。
特別な記述の例は以下のアメリカン航空のキャンペーン(現在進行中のキャンペーン)です。
Convert Marriott points to miles- AAdvantage program - American Airlines
このキャンペーンには、以下の文言があり、この場合はトラベルパッケージはキャンペーンの適用外となります。
Note: Travel packages are excluded from this promotion
一方、アメリカン航空のキャンペーン(2017年6月15日までのキャンペーン)については、上のような文言は入っておらず、結果として、トラベルパッケージでもキャンペーンの適用がありました。
もちろん、すべての航空会社で同じような対応とは限りませんが、おおよそ以上のように考えて下さって良いかと思います。