こんにちは、プラチナハンターです。
今日も読者の方からの質問にお答えします!
こちらの記事でSPGアメックスをご紹介させていただいたK様から、電子メールでご質問いただきました!
大事なことですし、長くなるので、記事にてお答えさせていただきます!
私からSPGアメックスをご紹介させていただいた方は直接、メールでも質問できちゃいますよ〜!
まだ、SPGアメックスを発行していない方は、こちらをご覧下さい!
K様も無事にプラチナチャレンジを終えられたようです!
ということで、早速、お答えしていきたいと思います!
(目次)
1.K様からのご質問
アラスカ航空の「JALのアジア実質往復ビジネスで25,000マイル」を活用しまくっているのですが、今年年末にでもあれがなくなる(改悪になる)可能性って結構高いんでしょうか。
アラスカ航空のこの使い方は、本当にお得なんですよね。
私も活用しまくっている一人です。
(アラスカ航空の特典航空券についてはこちらをご覧下さい。)
ほんで、結論ですが、JAL国際線特典航空券PLUSの導入とともに、アラスカ航空での発券はかなり難しくなるのではないか、私は思っています。
そして、JAL国際線特典航空券PLUSが導入された後の改悪の方向性として、
①アラスカ航空側の改悪(ストップオーバーの廃止、必要マイル数の増加)
②JAL側の改悪(提携他社への特典枠の開放枠を絞る)
の2つが考えられます。
ということで、まずは、JAL特典航空券PLUSについてみていきましょう!
2.JAL国際線特典航空券PLUSとは!?
例として、東京からシンガポールへJAL運航便のエコノミークラスで行く場合の片道に必要なマイル数でご説明いたします。
2018年12月3日までは、片道の発券に必要なマイル数は、一律17,500JALマイルでした。
(これに、ディスカウントマイルとかJALカード特典とかで、若干の必要マイル数の割引とかはありますが、話を簡単にするために一律17,500JALマイルということを前提にお話しします。)
これが、2018年12月4日以降、状況に応じて、12,000JALマイルから74,000JALマイルの範囲で必要マイル数が変動します。
つまり、閑散期は少ないマイル数で、繁忙期は多めのマイル数で、特典航空券を発券できるというまさに資本主義を権化するような制度となるわけです。
【現在の必要マイル数(往復)】
【JAL国際線特典航空券PLUSにおける必要マイル数(抜粋)(片道)】
これをどう評価するかですが、下限に近いマイル数で特典航空券を発券できる場合には、従来よりも少ないマイル数で発券できるので、改善ということになります。
一方、これまでのマイル数(シンガポール路線では17,500JALマイル)よりも多くのマイル数が必要な状況では、必要マイル数の増加という意味では改悪、マイルを余計に使うことになるが特典航空券を発券できるという点に着目すれば改善、ということになります。
要は、改悪と評価されるような必要マイル数の(大幅な)増加の場面がどのぐらい発生するのか、というのがポイントであり、これはJALさんがどのような運用をするかに関わってくるので、現時点では改悪なのかどうか評価しづらいということになろうかと思います。
3.JAL運航便の特典枠の提携他社への影響
んで、この必要マイル数の増加というのが、提携他社(例えば、アラスカ航空のマイル(ASマイル)でJAL運航便を発券する場合のアラスカ航空)にどう影響するのか、ということが大事となります。
この点に関して、JALマイルを徹底的に極めていらっしゃるAwardtripさんが呟いていらっしゃいます。
特に第一希望のエールフランスのビジネスクラスはかなりひどい状況。
— スタ好き (@sta_kan) 2018年10月30日
なぜならJALの330日前の予約受付開始よりも10日以上も前にエールフランス自体で予約受付が開始されていた事に加え、最近導入された必要マイル変動制の影響で他社に開放されているのは最も安価な必要マイル数の空席だけだったから。 pic.twitter.com/M3s4ogaBYJ
この呟きは、JALマイルでエールフランス運航便を発券する場合の話なのですが、JAL国際線特典航空券PLUSが導入された場合の運用について、重要な示唆をしているものと思われます。
つまり、JAL国際線特典航空券PLUSの導入後、このエールフランスの運用と同様にJALさんが蛇口を絞りまくれば、
最低マイル数の時にだけ、提携他社に特典枠を開放し、それ以外の時には開放しない
という運用が可能となるからです。
私の個人的な意見ですが、JALさんはここまでは蛇口を絞らないと思います。
おそらく、限界ラインを決め、そのラインを上回るマイル数が必要な時には提携他社への蛇口を絞る、という扱いになるものと思われます。
先ほどのシンガポール線で言えば、限界ラインを20,000JALマイルと定め、20,000JALマイルを超えたマイル数が(JALサイトで)必要になった時点で、提携他社への特典枠の供給をストップする、という感じの運用ですね。
この限界ラインがどれぐらいになるかは分かりませんし、JALさんが限界ラインを変更することは容易ですし、JALさんが決定することになるので、その意味ではJALさんの考え方次第ということになります。
なので、ASマイルでJAL運航便のエコノミークラスを発券する場合、東南アジア2区間が15,000ASマイルで発券できるのですが、これで発券可能なのは、JALサイトでの特典航空券の必要マイル数が限界ラインの時以下、という感じになるのでしょう。
JAL運航便の東南アジアのビジネスクラスを25,000ASマイルで発券する場合も、同様と考えて良いでしょう。
特にASマイルでのJAL運航便の発券は、ワンワールド他社で発券する場合(例えば、BAマイルでJAL運航便を発券する場合)と比較して、現在でも蛇口が絞られています。
なので、JAL国際線特典航空券PLUSが導入されると、さらに絞られてくるのではないかと思います。
4.アラスカ航空側の改悪の可能性
アラスカ航空側にて改悪される可能性はどうでしょうか。
4-1.ストップオーバーの廃止
アラスカ航空でのJAL運航便の発券がお得なのは、アラスカ航空がストップオーバーを認めていることが一つの理由です。
これが改悪される可能性があるか、という点ですが、おそらく(当面の間は)その可能性はないと思います。
というのも、アラスカ航空における特典航空券の最大の特徴が、このストップオーバーであり、この点がアラスカ航空のプログラムが優秀とされる最大の理由なので、そう簡単には変えてこないだろう(変えることができないであろう)と考えるからです。
ここを変えようとすると、アラスカ航空が提携する他社の全てで変えざるを得なくなる他、顧客が一斉に逃げ出すと思われるからです。
なので、アラスカ航空で発券する際のストップオーバーについての改悪はないだろうと思っています。
(アラスカ航空の特典航空券のストップオーバーについては、こちらで解説しております。)
4-2.必要マイル数の増加
一方、必要マイル数の増加というのは十分に考えられます。
というのも、JALさんが蛇口を絞れば、アラスカ航空の顧客(すなわち、ASマイル保有者)から「JAL運航便が発券できないぞ!どうなってるんだ!」という苦情が出ます。
そうすると、アラスカ航空がJALさんに「もっと特典枠を開放してよ。」と打診します。
すると、JALさんは、「限界ラインを20,000JALマイルから30,000JALマイルに上げてもいいけど、アラスカ航空さんからもらう料金を上げるからね〜」と言ってくるわけです。
そして、アラスカ航空の負担が増えるため、必要となるASマイルが増加という改悪が行われると予想するからです。
とはいえ、ここまでの事態に行き着くには、しばらく時間がかかりますから、すぐには改悪されないと思います。
個人的な予想の域を超えませんが、JAL国際線特典航空券PLUSの運用開始から1年間ぐらいは改悪はないのではないでしょうか。(JALさんとアラスカ航空の間で交渉やシステム調整が必要であろうということです。)
5.ワンワールド他社の扱い
今年の前半に、ブリティッシュエアウェイズでも、JAL国際線特典航空券PLUSと同様に特典航空券を変動制にするのでは、という話が流れていたように記憶しています。
火のないところに煙は立たないでしょうから、ブリティッシュエアウェイズもいずれ、変動制を採用するのでしょう。
最近、スペイン版のグルーポンでのAVIOSキャンペーンがしょっちゅう行われていますので、改悪目前と考えて良いのではないでしょうか。
AVIOSを買い過ぎるのはちゃぶ台返しされるリスクを伴うと思いますので、おすすめできません。
(現在のブリティッシュエアウェイズのマイルの使い方はこちらをご覧下さい。)
また、アメリカン航空の場合は、ワンワールド以外の航空会社との提携が比較的多いため、変動制の採用は難しいのではないかと思っています。
例えば、エティハド航空、エアタヒチヌイ、フィジーエア、がアメリカン航空と提携しています。
ですが、JALさんからのJAL運航便の開放は、アラスカ航空の場合と同様、絞られることになるでしょう。
まぁ、アメリカン航空の場合は、いくつかの航空会社を組み合わせて、一冊の特典航空券を発券することができるので、JAL国際線特典航空券PLUSの運用開始による影響は、アラスカ航空やブリティッシュエアウェイズと比べれば小さいのではないかというのが個人的な印象です。
(アメリカン航空のマイルの使い方については、こちらをご覧下さい。)
6.対策はあるか。
対策としては、2018年12月3日までに、その後1年分の特典航空券の発券をしておく、ということだと思います。
いざキャンセルするとしても、アラスカ航空の場合は125米ドル、ブリティッシュエアウェイズの場合は数百円から5000円ぐらい、でキャンセルできます。
お得に発券できるうちに発券しておいて、キャンセル手数料はリスク回避のために仕方がない費用だと考えておいた方が良いのではないか、と考えています。
ということで、私は、ASマイルとBAマイルはドンドン消化するようにしている一方で、JALマイルとAAマイルは、残しておくという方針をとっています。
7.まとめ
ということで、JAL国際線特典航空券PLUSが運用開始となった場合のことを予想して、運用前にどのようにすべきかを考えてみました。
私の場合は、ASマイル→BAマイル→AAマイル→JALマイル、の順で使うようにしています。
(そもそも、私は、JALマイルはJAL運航便を発券するためのものではない、と考えています。)
陸マイラーにとっては、改悪とは常に戦い続けなくてはなりません。
できるうちにお得な発券をしておきましょう!
外資系航空会社のマイルを貯めるためには、SPGアメックスが一番です!
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