こんにちは、プラチナハンターです。
昨日の記事のとおり、日本でのステータス落ちは「阿鼻叫喚」ですが、アメリカでは「地獄絵図」「ちゃぶ台返し」 と日本以上の酷い状況のようです。
(目次)
1.完全統合直前直後のアメリカの状況
まずは、こちらの記事をご覧下さい。
アメリカが地獄絵図となっているのは、どうやら、こちらの記事でご紹介したThe Ritz-Carlton Rewards Credit Card(この記事では、RitzVisaと呼びます。)で、ステータスを取得できていたことが発端だそうです。(その意味で、日本のSPGアメックス保有者のなんちゃってプラチナと状況が似ています。)
RtzVisaの詳細なスペックは上の記事を見ていただきたいのですが、この記事に必要な部分だけ抜粋すると、1年間で10,000米ドルを利用すれば、マリオットの旧ゴールドステータス(50泊相当)を付与するという特典があるのです。 (なお、入会初年度は無条件で旧ゴールドステータス付与)
マリオットの旧ゴールドステータスは、新プラチナステータス(50泊相当)に相当するステータスです。
このステータスがあれば、朝食無料、ラウンジ利用、スイートルームまでアップグレード、の三大特典をゲットできるので、アメリカン古事記がRitzVisaに殺到していた、というわけです。
ところが、完全統合に絡んで新たな条件が付され、10,000米ドルで旧ゴールド(新プラチナ)を取得するためには、完全統合前までに決済条件をクリアする必要があったようです。(初年度特典の旧ゴールドを得るためには、完全統合前までにRitzVisaの発行を済ませることが条件)
ほんで、アメリカン古事記は、「完全統合前に」「10,000米ドルを使い」、新プラチナステータスを取得しまくったそうです。
んで、アメリカン古事記の次の関心事は、「いつまでステータスを保持できるか」に移ります。(ここは日本と同じ流れですね。)
そして、著名ブロガーがマリオットにメールで確認したのです。
(これらの様子は、こちらの記事をご覧下さい。)
frequentmiler.boardingarea.com
その結果、マリオットから「2020年2月」という回答が返ってきました。
(ブログ主によると、この回答は完全統合前の話です。)
やったぜ!
うぇーい!
と歓喜の嵐だったのでしょうね。
日本でのなんちゃってプラチナ以上に、アメリカン古事記は大大大勝利と結論付けられたわけです。
2.そして地獄絵図へ!
こうした状況の中、2019年3月を迎えました。
そして、突然の地獄絵図の発生です。
アメリカン古事記は、業火により煮え尽くされます。
昨日のこちらの記事のとおり、ステータス落ちが続出したのです。
その多さは、日本の比ではないことは容易に想像できます。
というのも、先ほどの記事のコメント欄をご覧下さい。
とんでもない量のコメントが入っているのです。
frequentmiler.boardingarea.com
ぱっと見、50ぐらいのコメントが入っています。
(めんどくさいので数えてません。)
ほとんどがステータス落ちとなっているようですね。
まさに、
地獄絵図
ちゃぶ台返し
ただ、中には、プラチナステータスのままの方もいらっしゃるようですが、ステータス落ちするのは時間の問題と思われます。
ひとつだけ、コメントを抜粋してみましょう。
Got Ritz card in July 2018 solely to get Platinum status until 2020. Booked paid & award stays for total of 6 rooms in March, July & Dec. 2019 and confirmations state “Enjoy these Platinum Elite Benefits during your stay.” Then got email Feb. 8 from Ritz-Carlton stating: “Rest assured, you’ll keep your status and continue to receive all your exclusive benefits and exceptional service at The Ritz-Carlton and across our extraordinary portfolio of brands . . .” And now, less than a month later, Is Bonvoy telling me I will NOT get those benefits? Losing the breakfast benefit alone, from demotion from Platinum to Gold, will cost me >$1,000. I’ve relied on those assurances & promises and it now sounds like Bonvoy is reneging, to my substantial detriment. Is that legal?
この方は、2019年2月8日に、「プラチナステータスの特典を満喫してね☆」とマリオットからメールをもらっていたそうです。
そして、今後、マリオット系列ホテルでの宿泊を予定してたそうです。
それにもかかわらず、ここに来てステータス落ちということで、腹わた煮えくり返っているそうです。
完全統合前の確認、完全統合後のメール、それにもかかわらず、ステータス落ちです。
まさに、
地獄絵図
ちゃぶ台返し
アメリカン古事記は容赦なく、天国から地獄の底に蹴落とされています。
3.んで、日本の状況
昨日の記事にマジカル様より以下のコメントを頂いております。
はじめまして
私は、有り難いことになんちゃってプラチナです
兄弟、両親家族5人なんちゃってプラチナです
マリオットに電話し、いつまでプラチナエリートか確認しましたら全員2020年1月まででした
ちなみに、本人にしか回答もらえません
今回、どういう基準でプラチナエリートを選別しているのか聞きましたが、カスタマーでは分からないとの事でした
ただ、幸い私達家族はステータス落ちせずプラチナエリートの期限を教えてもらえました
私がカスタマーに聞いた話しでは多くの人が3月に入ってからステータス落ちするとの事です
また、今回はバグではないとの事
公表は出来ないが、ある基準はあるようです
私はポイント獲得数が関係あると思います
私達家族の共通点から考えて決済額だと思います
私達家族は、最低一人年間spgで300万決済しています
デルタアメックスのように決済額による選別があるのでは、と考えます
マジカル様によると、マリオット側が顧客を選別しているとのことです。
そして、カスタマーセンターに本人が確認すれば、教えてもらえるとのことです。
なので、とりあえず、カスタマーセンターに確認するというのは意味がありそうです。
また、マジカル様の確認結果によると、現在表示されているステータスも安泰ではなさそうです。
少なくとも、3月中は、ステータスの変動の状況を見ておいたほうが良さそうです。
まぁ、事前の確認も無下にされ、容赦なく篩にかけられているアメリカン古事記に比べれば、なんちゃってプラチナの方々はまだましですよ。(というか、そう思いましょう。その方が精神衛生上よろしいかと思います。)
追加出費の必要がなかったのですからね。
最後の選別基準ですが、マジカル様ご家族全員が一人当たり年間300万円以上決済していることから篩(ふるい)にかかって、生き残ったということです。
ここは想像の域を超えませんが、仮に、マリオットがここで篩にかけるのであれば、アメリカのRitzVisaの方々の多くが篩から落ちてしまったことが、(私個人としては)腑に落ちません。
ある一つのクレジットカードで年間10,000米ドル(約110万円)を決済するって、かなり高額の決済だと思うのです。
中には、さらなる高みを目指して、年間75,000米ドル(約800万円)を決済するために、75,000米ドルに近い金額を決済していた方もいらっしゃるでしょう。
完全統合前は、RitzVisaは、75,000米ドルの決済で旧プラチナ(=新チタン)を頂くことができるのです。
なので、RitzVisaを持っている方の多くが篩にかけられて落ちてしまっているというのが、何か引っかかるのです。
ひょっとすると、アメリカン古事記のための篩も別に用意されていて、決済額やら宿泊数やら年収やらで、マリオットが「残すべき」と判断した顧客は残すのかもしれません。(すなわち、2020年2月まで新プラチナステータス)
やはり、それでも、年間10,000米ドル使った顧客を篩から落とすというのは、疑問と言わざるを得ません。
とにかく、今は、3月中のステータスの変動を見守ることしかなさそうです。
クレームを言ったところでステータスが戻るわけではなく、却ってステータスを傷つけるだけでしょう。
まぁ、こういうことも合わせて楽しむのが陸マイラーとしては大切なことなんだと思います。
改悪はこれに限った話ではありませんので。
お得な時に、粛々と事を進める、これが陸マイラー界の鉄則であることは変わりがありません。